はるみの「ちょっとひと言」

はるみ知事エッセー[No.16]

 すっぽりと雪に包まれた知事公館での一日、ふと、ラジオに耳を傾けてみると、懐かしいビートルズのナンバーが聞こえてきました。
 ふと、仕事の手を休め、そのメロディーを口ずさんでみます。

 中学生のころ、弟と二人でお小遣いを貯め、ビートルズのレコードを買うことが何よりの楽しみでした。レコード店から飛ぶようにしてうちに帰り、二人で何度も何度も繰り返し聞き入ったものでした。
 そして、誰それの方がかっこいいとか、歌が上手いとか、まるで一端の評論家みたいに得意げに語る弟がおかしくて仕方ありませんでした。
 今でも、ビートルズのメロディーは、当時の思い出とともに、私の心の灯をともし続けています。私と同年代の方の中には、同じような思い出をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

 そういえば、映画「サウンド・オブ・ミュージック」を観て、歌手になることを夢見たのもあのころのことでした。
 ジュリー・アンドリュース演じるマリアが子どもたちに歌を教えるその姿に、私も歌手になって、子どもたちから大人まで、大勢の人々を感動させたい、人々の心を癒したいと夢見たものでした。
 残念ながら、歌手になることは叶いませんでしたが、大勢の人々を感動させたい、世の中の人のために役立ちたい、という夢は、決して消えることなく、むしろドンドン膨らんでいきました。

 今、北海道知事として、「新生北海道の創造」を実現させるというとても大きな夢を持っています。どんな困難に出会ってもあきらめることなく、しっかりと前を向いて、この夢を持ち続けたいと思っています。
 そして何よりも、子どもたちが素敵な夢を持ち続けることができるような北海道を創っていきたいと願っています。

 いつの間にか、ラジオから流れる曲は流行りの歌に変わりました。

 窓を開けて、すっかり暮れてしまった冬空に向かい、冷たい外気を胸一杯に吸い込んで、さあ、明日も頑張ろう!と思いを新たにした一日でした。

(平成18年12月11日)

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