はるみの「ちょっとひと言」

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はるみ知事エッセー[No.19]

春の訪れを感じて

 知事公館に積もった雪も日一日と少なくなり、訪れる人々も少しずつ増えているようです。私も今、知事公館の窓越しに、春の訪れがしっかりと近づいてくるのを静かに感じています。
 こうしてゆっくりと外の景色を眺めるのは、何日ぶり、いや何ヶ月ぶりのことでしょう。

写真:恵庭市立図書館にて、子どもたちと一緒に 思えば、この4年間、いつも全速力で走り続けてきました。本当にあっという間の4年間でした。

 知事になって、一番印象に残っているのは、自然災害への対応でした。中でも知事就任一年目、日高・十勝地方に大きな被害をもたらした大雨台風のことは忘れられません。現場に駆けつけたとき、災害ですべてを失った住民の方々から「もう何も無い。知事さん何とかしてくれ」と言われ、自然の脅威の前に言葉を無くしていた新米知事の私は、「命をかけて頑張ります」というのが精一杯でした。
 そのとき、道民の方々の生命、財産、生活を守るために私は命をかけて頑張ろうという思いをあらためて持ったのです。「道民の皆さんはみんな家族だ」と思った瞬間でした。

 そうした思いは、昨年、佐呂間で発生した竜巻災害のときも同様でした。
 まずは現場に駆けつけ、今私に何ができるのか、道民である家族のために今やらなければならないことは何なのかを考えました。この4年間、そうした思いは、知事としての私の考え方の根幹をなすものとして、仕事をする上で、常に肝に銘じてきました。

写真:スペシャルオリンピックストーチランで札幌市内を走る 夕張の問題も、同じ思いで対処してきたつもりです。
道民の中には、夕張の今に至る経緯を考えると、道はそんなに一生懸命支援する必要があるのか、といった声もいただきました。
 しかし、夕張ではお年寄りや子どもたちが明日の生活を不安に思いながら生活しているのです。
 お年寄りは私たちの人生の先輩です。夕張を、そして北海道を建設し、開拓してきた私たちの恩人です。子どもたちは地域の宝であり、北海道の宝なのです。この方々の生活を守り、支援していくのは私たち公の立場にいるものの当然の責務だと思いました。

写真:増毛小学校の生徒さんに「お話聞かせて」 先日、知り合いの方から、「知事は、いつもにこやかなのに、最近、厳しい表情を見かけるね」と冷やかされました。
 子どもたちや女性の皆さんとお話しするときは、母親の顔ですが、厳しい問題に立ち向かうとき、私は闘う知事の顔になっているようです。

 北海道の将来を占うような重要な問題では、国の大臣や官僚が相手でも、徹底的に議論してきました。そんなときは、とても厳しい顔をお見せしているのかもしれませんね。
 守っていかなければならないことは守らなければならない、主張していかなければならないことは絶対に譲れない、こうした姿勢を貫くことも知事の仕事だと思っています。

 外の景色を眺めているうちに、日が傾いてきました。日が長くなったせいか、外はまだ明るさを残していますが、ゆっくりと一日が暮れていこうとしています。

 春はすぐそこまで来ています。
 さあ、皆さん、春ですよー!

(平成19年3月21日)

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