はるみの「ちょっとひと言」

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はるみ知事エッセー[No.22]

木のぬくもりに触れて

 さわやかな風にライラックの花が揺れ、ツツジやルピナスなど色とりどりの花がまちの風景を彩る、花いっぱいの北海道は今、一年で一番過ごしやすい季節を迎えています。

 知事公館にもこのところ大勢の人が訪れ、芝生に寝転がって遊ぶ小さなお子さんや、木立の陰で本を読んでいる若者の姿を見かけるようになりました。
 公館の庭には、ハルニレやカエデなど様々な木々が都会の中に小さな森をつくっています。

 朝早い時間にそんな森の中を散歩していると、どこか別世界に迷い込んだかのような気分になります。ふと、大きな老木の幹に触れると。まるで鼓動が聞こえるかのような、そんな錯覚すら感じるときがあります。

 ここ知事公館の一帯は「桑園」という地名ですが、公館内に建っている「桑園碑」という石碑によると、旧鶴岡藩の士族156名の方々が、明治8年にこの地区で桑園を拓いたことが記されています。
 老木のぬくもりに触れながら、この地に入植された方々が、冬の寒さや原生林に挑み、想像を絶するような困難を乗り越えてこられたことに思いを馳せています。そして、この老木は、そうした先人たちの営みを静かにそっと見守ってきたことでしょう。

写真:『「北の零年」希望の杜』植樹祭にて(6月3日) 先日、夕張で開催された『「北の零年」希望の杜』植樹祭に出席させていただきました。
 そして、今月24日には、天皇皇后両陛下をお迎えして、第58回全国植樹祭が苫小牧で開催されます。
 北海道での開催は町村金五知事以来46年ぶりのことで、今回の招待者の皆様には、前回植樹されたカラマツなどの間伐材で作った椅子に座っていただくことになっています。

 木を植えること、それは未来へ夢を託すことです。そして、私たちを癒してくれる森は、未来から預かった大切な宝物です。

 皆さんも、日々の喧噪からひととき離れて、木のぬくもりを感じてみませんか。

(平成19年6月19日)

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