はるみの「ちょっとひと言」

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はるみ知事エッセー[No.33]

未来は美しい夢を信じる人たちのもの

 年の瀬も押しせまり、家路を急ぐ人々が目の前を足早に通り過ぎていきます。
 つい昨日まで町中にあふれていたクリスマスの彩りは、もうすっかりお正月モードに切り替わっています。

 この時期になると、「来年のことを言うと鬼が笑う」などといった言葉をよく耳にしますね。
 「明日のことも分からない人間が来年の話をするなんて・・・」と、人間の愚かさを見て鬼が笑うところからそんな言葉が生まれたようですが、各地の民話をはじめ、その意味には、さまざまな説があるようです。

 私は、この言葉に、古い時代の人々の暮らしのつらさや苦しみをうかがい知ることができるような気がします。
 かつて飢餓やいくさに明け暮れていた時代、多くの人々にとって、日々の暮らしは明日もままならない状況ではなかったのかと思います。
 そんな時代、来年のことを語るということは、想像を絶することだったに違いありません。今日明日の生活も危ういというのに、来年の話をするなんてあり得ないことで、当時の人々にとって最も恐ろしいものの一つであった鬼が笑うということもあり得ない話だったのではないでしょうか。

 時代も変わり、そんな言い伝えも言葉だけのものになってしまったのかも知れません。豊かになった、平和になったといえばそれまでですが、人々は長い歴史の中で生きるための智恵を磨き、明日を夢見ることを覚えたのです。

 今、百年に一度といわれる危機的な世界経済情勢の中、私たちの暮らしは混沌として不透明な毎日が続いています。
 でも、そんな時代だからこそ、未来に向かって、夢を持ち続けることが必要なのではないでしょうか。まさに、「未来は美しい夢を信じる人たちのもの」なのです。

 来年がもっともっと素晴らしい年でありますように、鬼と一緒に笑い飛ばしながら、すてきな夢を語ってみようではありませんか。

 新しい年が、皆様にとってすてきな年でありますように。

(平成20年12月26日)

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