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はるみ知事エッセー[No.38]

七五三

 秋も深まり、紅葉を濡らす雨は、一雨ごとに冷たくなっているようです。
 知事公館の木々もすっかり色合いを深めてきました。

 先日、北海道神宮の近くを車で走っていると、七五三のお参りでしょうか、きれいに着飾った親子連れを見かけました。
 七五三のお参りは一般的には11月15日ですが、北海道では、寒くなる前にということで10月に行うことが多いようです。これも北国に暮らす人々の知恵なのでしょうね。

 子どもたちの成長をお祝いする七五三は、日本の秋の風物詩の一つですが、昔から子どもは神様からの預かりものとされ、神様から預かっている7年間、子どもの成長を祝い、神様に感謝するという意味があったようです。
 昔も今も、子どもの健やかな成長を願う親の気持ちに変わりはありませんが、子どもの生存率が低かった時代には、節目節目に「よくここまで育ってくれた」との思いが強かったのかも知れませんね。

 昔からの言い伝えでは「神様からの預かりもの」ですが、私は「子どもは未来からの預かりもの」だと思っています。ありったけの愛情を注ぎ、育て上げた子どもも、やがては社会に巣立っていきます。
 親にとってはちょっぴり切ないことではありますが、預かっていた子供を未来という社会に帰していくのです。そんなとき、親として、巣立っていく子どもたちには「頑張って!」とエールを送ってやりたいものです。

 いずれにしても、節目の行事に子どもへの思いを新たにする、先人たちの作り上げた知恵は何とすばらしいものでしょう。
 可愛い晴れ着姿でヨチヨチ歩く女の子を眺めながら、ふと、その子の未来が輝かしいものでありますようにと願ってやまない私でした。

(平成21年10月26日)

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